最終更新日 2021/11/06
福岡県北九州市にある河内藤園(かわちふじえん)。その美しい藤のトンネルをいつか歩いてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?静かな山間にあり、家族経営されています。家族で守り続けてきた優美な藤園の評判はどんどん広がり、現在では、北九州の人気観光地のひとつとなりました。
今年こそ念願の河内藤園に行きたい!前にも行ったけど、やっぱりまた行きたい!何度でも癒やされること間違いなしです。
藤の咲く4月末から5月上旬の春、紅葉のシーズンの11月下旬から12月上旬までの秋しか営業していません。河内藤園への行き方は、ツアーに参加するか、自家用車、タクシー、1時間1~2本の無料シャトルバス(藤のシーズン中のみ運行)のいずれかになります。では、河内藤園を楽しむためのポイントをご紹介します。
河内藤園のチケットと入場料について
ツアーに参加であれば、ツアー会社にお任せで安心ですが、個人で行く予定の場合は事前にコンビニ(セブンイレブン・ファミリーマート)でチケットを購入していないと入場が出来ません。これは、人数制限や渋滞緩和のための対策です。
コンビニでのチケット代は大人500円ですが、河内藤園の藤のシーズンの入場料金は、藤の咲き具合により最大1500円まで変動します。もし、その日の入場料金が1500円の場合、コンビニチケット代500円から差額の1000円を入口で支払います。当然のことながら、その年の気候により藤の花の開花状況は異なります。入場料金が1500円ということは、藤の花が見頃という意味なので喜んでくださいね!
気をつけないといけないのは、藤のシーズンにコンビニでの事前チケットなしで藤園に行っても、入場ができません。また、無料のシャトルバスに乗車予定の方は、バスに乗車することもできません。
秋の紅葉シーズンは、コンビニでのチケット購入は不要です。紅葉時も入場料が変動制です。見頃の時は500円、見頃を過ぎていると300円になりますので、直接、入口で支払いましょう。
河内藤園へのアクセス
河内藤園の最寄駅は、JR八幡駅です。ここからの行き方は、藤の咲く期間だけ運行している無料シャトルバスかタクシーの利用です。途中くねくね山道を走行して、スムーズに行けば約20分~25分です。シャトルバスは、例年、非常に大混雑します。
シャトルバスで20分以上も車内で立ち続けるのは苦手な方には、タクシー利用をおすすめします。八幡駅から片道料金は約2700円で、タクシーは駅前に常駐しています。また、河内藤園の駐車上にもタクシー乗り場があります。ちなみに、小倉駅からタクシー、あるいは帰りは小倉へタクシー移動の場合、運賃の目安は片道約3800円です。
河内藤園に移動中にあらわれたのは、湖?
山道をくねくね移動しているとあらわれたのは湖でしょうか?いいえ、これは、河内貯水池です。日本の近代化を支えた地元の官営八幡製鉄所へ安定した工業用水を提供するために人工的に建設されました。人工貯水池とはいえ、自然に美しく調和しています。
この工事で、ここにあった河内村は貯水池に沈むことになりました。その河内村にあった1本の藤が、河内藤園の最初の藤の木になり、樹齢120年以上に成長。今も多くの人々を癒やしています。
河内藤園内について
約22種類の藤の花、110mと80mの藤のトンネル、大藤棚、ドーム型藤棚、藤棚の屋根の坂道など、白、ピンク、紫などのグラデーションで人々を魅了します。藤の花を良く見てみると、八重の花びらや色合いも様々です。見た目の美しさだけではなく、あたりは藤の甘い香りに包まれます。
藤園ですが、藤以外の春の花々もとても美しく人々の心を癒やしてくれます。藤園は山の傾斜を削って開発されたので、アップダウンが多く、歩きやすい靴がおすすめです。個人差はありますが、ゆっくり歩いて全体の見学が1時間くらいでしょうか。チケットの入場時間制限は、最大2時間なので、最初に園内を1周して、改めてお気に入りの藤棚に行くのも良いでしょう。
1度、退園すると再入場ができないので注意が必要です。お手洗いは、駐車場にしかありません。入園前にお手洗いを済ませておくと安心です。河内藤園の周辺には飲食店やコンビニはなく、本当に山の中にひっそりある秘密の場所のように感じることでしょう。
秋の紅葉シーズン
園内に約700本の紅葉が赤や黄色に彩ります。自然豊かなこともあり、空を見上げるように背の高い紅葉が多く、散った落ち葉がカーペットのように地面を覆います。紅葉の時は、藤のシーズンほど混雑しないので、静かに散策を楽しむことができます。
芦田かおり
オーストラリア、カナダで現地旅行ガイド、国内海外添乗員を経験。総合旅行取扱主任者、インバウンド1級講師、通訳案内士(英語)の資格を生かす旅のプロ。旅行の仕事に携わって17年目。食べるのも写真を撮るのも大好き!現在は、通訳案内士の仕事のかたわら、トラベルライターとして全国の旅の情報をお届けしています。
注:
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