最終更新日 2021/11/06
瀬戸内海に浮かぶ神秘の宮島は、本土から約300mの位置にあります。宮島の最高峰の弥山(みせん)は霊山として崇められ、島全体が古くから信仰の対象です。宮島のシンボル・海中の大鳥居、鮮やかな朱色の社殿で人々を魅了する厳島神社は、多くの観光客で賑わっています。
連絡船で宮島に到着したら、かわいい鹿たちが、みなさんをお出迎えしてくれますよ。でも、宮島の鹿は野生なので直接触れたり、エサをあげたりしないようにしましょう。特に紙が大好きなので、観光地図やお札を食べられないように!では、歴史と自然にあふれる宮島のおすすめスポット6選をご紹介します。
1. 大鳥居
厳島神社の大鳥居は、高さ16.6m、通常の鳥居と違い4本の支柱に支えられています。地中に埋め込んでいるのではなく、なんと海上に自立している状態です。倒れない理由はその6トンもある重さです。潮が満ちていると、海中に浮かぶように建ち、海の色と大鳥居の色が調和して美しいです。
潮が引くと大鳥居の下まで歩くことができます。間近で見る大鳥居も迫力がありおすすめです。
桟橋から約5分歩いたところにある団体写真スペースは人気の写真スポットです。
1番人が少なくておすすめの大鳥居の撮影場所は、厳島神社の出口から清盛神社へ向かう西松原です。人が少なく大鳥居を違った角度で撮影できる穴場です。
※老朽化のため、2019年6月から大規模な修繕工事が行われています。工事終了は現在未定です。
2. 厳島神社
厳島神社は、593年に創建されました。御祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神で、海の神、交通安全、財福の神、技芸の神として信仰されています。
1168年に、厳島神社を崇拝していた平清盛により現在の海上に突き出た神殿造りの社殿を造営しました。水害などで度々立替えられていますが、造営当時と変わらない姿と言われています。
1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
3. 大願寺
日本三大弁財天のひとつが祀られている大願寺は、厳島神社の出口からすぐの場所にあります。境内には空高くそびえ立つ九本松。
本堂前にある「撫で仏」は、釈迦の弟子・賓頭盧尊(びんずるそん)で、身体の悪い部位をなでると良くなると言われています。厳島大仏と称される高さ4m80cmの不動明王は、圧巻です。
4. 五重塔と豊国神社
厳島神社の社殿から望むことができる美しい五重塔。高さ27.6mあり、1407年に完成しました。
豊国神社は千畳閣(せんじょうかく)とも言われ、豊臣秀吉が大経堂の建立を命じましたが、その後秀吉の死により完成することなく現在に至ります。畳857枚を敷くことができるそうです。
5. 大聖院(だいしょういん)
大聖院は、空海が806年に開基した宮島で最も古い寺院です。霊峰・弥山の麓にあります。歴代皇室との関係も深い格式あるお寺で、みどころが多いので是非参拝をおすすめします。
仁王像が守護する表門を通るとまっすぐ伸びる階段。階段の下にずらりと並んだお地蔵様。それぞれ違った表情をしています。
境内には、十一面観音像が祀られている観音堂、本堂である勅使堂には本尊波切不動明王、百体不動、千体不動が安置されており圧巻です。弥山三鬼大権現の本坊御祈祷所の摩尼殿、四国八十八カ所霊場の本尊が安置されている荘厳な空気が漂う遍照窟(へんじょうくつ)など、長い歴史と神秘的な雰囲気を感じることでしょう。
6. 弥山
宮島の霊峰・弥山は高さ535m。山頂へは登山コース、ロープウェイで登ることができます。ここでは、空の旅、ロープウェイをご紹介。紅葉谷駅→榧谷駅(かやたにえき)まで所要10分・1分間隔で運行。榧谷駅で乗り換え終点駅である獅子岩駅へ、所要時間4分・15分間隔で運行しています。
ロープウェイから広がる瀬戸内の風景は感動的です。獅子岩駅で降車後、弥山展望台までアップダウンのある登山道を約30分かけて登ります。途中、空海が霊地を宮島に立寄りお堂を建てた弥山本堂や1200年以上燃え続けている「消えずの霊火」のある霊火堂が神聖な空気が流れます。
巨大な岩「くぐり岩」はおすすめ写真スポットです。弥山展望台からの絶景は、疲れも忘れてしまいます。往復ロープウェイ利用でも、展望台までは約30分の登山なので、時間に余裕をもって登りましょう。ロープウェイ大人往復1800円です。
芦田かおり
オーストラリア、カナダで現地旅行ガイド、国内海外添乗員を経験。総合旅行取扱主任者、インバウンド1級講師、通訳案内士(英語)の資格を生かす旅のプロ。旅行の仕事に携わって17年目。食べるのも写真を撮るのも大好き!現在は、通訳案内士の仕事のかたわら、トラベルライターとして全国の旅の情報をお届けしています。
注:
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