沖永良部島のおすすめ見どころ&観光スポット紹介

最終更新日 2021/11/11

めんしょり!薩摩と琉球、2つの文化がもたらす独特の雰囲気 沖永良部島

沖永良部島(おきのえらぶじま)って、どこにあるの?あの火山が噴火している島?そう聞かれることの多い沖永良部島。沖永良部島は、奄美群島の南から2番目の隆起さんご礁の島で、鹿児島市から南へ552km、沖縄本島から北へ60kmに位置しています。沖永良部島は鹿児島県ですが、沖縄県により近いところにあります。

また、勘違いされやすい火山が噴火している島は、口之永良部島(くちのえらぶじま)で、屋久島の西12kmにある全く異なる島です。沖永良部島は、地理的にも沖縄本島に近いことから琉球の支配にあった時代と江戸時代以降は薩摩藩の支配にあった時代がありました。そのためそれぞれの文化が入り交じっていて独特な雰囲気があり、観光の見どころもたくさんあります。旅こころをそそります。

「めんしょり」とは、沖永良部島の方言で、「ようこそ」という意味です。沖縄の「めんそーれ」に似ていますね。これも琉球の文化の名残です。観光地化がまだ少ない静かな場所ですが、見どころはたくさんあります。自然に囲まれて時間を過ごしたい方、沖永良部島に行ってみませんか?

美しいえらぶゆりと笠石海浜公園

沖永良部島の象徴の花であるえらぶゆりです。笠石海浜公園で4月下旬から5月中旬にかけて見ることができます。

島の象徴の花である「えらぶゆり」。純白の美しさとほのかな香りに心が安らぎます。昔から島に自然にゆりが咲いていたそうです。

さかのぼること1899年に、イギリスの貿易商人が、島に咲く美しいえらぶゆりに感銘し、島の人々に栽培を依頼しました。数年後に島に戻ったイギリス貿易商人が、人々が驚く値段で購入したのがきっかけで、島内で栽培をすることになったそうです。えらぶゆりの聡明な美しさは、国境を越え愛されています。

沖永良部島にある笠石海浜公園です。

笠石海浜公園(かさいしかいひんこうえん)では、4月下旬から5月中旬にかけて咲き誇るえらぶゆりを楽しむことができます!カーペットのように広がる姿は圧巻です。この日は雨上がりに訪問しましたが、しっとりと雨に濡れているえらぶゆりは、格別な美しさでした。

沖永良部島にある笠石海浜公園の展望タワーからの眺めです。

公園には展望タワーがあり眺めは最高です。タワーの階段にある小窓から見える景色はまるで絵画のようでした。

潮が吹き上がる洞窟 フーチャ

沖永良部島にあるフーチャと呼ばれる場所です。波の浸食により開いた穴から、強風や高波の日になると潮が高く噴き上げます。

沖永良部島でどこでも見かけるゴツゴツとした岩肌、この島は本当にサンゴでできているんだ!と実感します。さんご礁は石灰岩なので、水に浸食されやすいのが特徴です。

ここは、フーチャと呼ばれる場所です。フーチャとは、琉球の言葉で「吹き上げる」という意味です。波の浸食によりぽっかり開いた穴から、強風や高波の日になると20~70mも潮を噴き上げることから、フーチャと呼ばれるようになったそうです。穴をのぞき込むと迫力満点です。

沖永良部島にあるフーチャと呼ばれる海岸です。ごつごつした奇岩が続いています。

延々と続く奇岩地帯、ダイナミックな波も見どころです。自然の作り出した美しさに感動します。

ウミガメが見れるかも?断崖絶壁の田皆岬

断崖絶壁の田皆岬は、崖から見下ろすと荒波に浸食された崖と青い海が圧巻の沖永良部島での有名な観光地です。

51mの断崖絶壁の田皆岬(たみなみさき)は、崖から見下ろすと荒波に浸食された崖と吸い込まれそうな青い海が圧巻の沖永良部島での有名な観光・景勝地です。

沖永良部島の田皆岬の近くに山羊がいました。

穏やかな日には、ウミガメが泳いでいる姿が見れるそうです。この日はウミガメには会えなかったのですが、繋がれた山羊を数匹見かけました。毎日、田皆岬の絶景を見ながら飼われているのでしょうか?

なんとも、のどかな気分にさせてくれます。

沖永良部の絶景地 越山公園

沖永良部島にある越山公園の展望台からの眺めです。沖永良部島の緑の大地、赤土の畑、美しい海の青色のコントラストを楽しむことができます。

標高180mの越山公園(こしやまこうえん)は、島の先まで見渡せる和泊町で最も標高の高い場所です。巻き貝のオブジェがあり、そこが展望台になっています。心地よい風を感じながら、沖永良部島の緑の大地、赤土の畑、美しい海の青色のコントラストを楽しむことができます。

西郷南洲記念館

西郷南洲記念館に、当時西郷隆盛がとらえられていた牢獄の複製があります。

沖永良部島といえば西郷隆盛が流刑生活を送った場所です。このことを記憶している歴史好きな方は、当時のことを学べる西郷南洲記念館と南洲神社に是非足を運んでみてはいかがでしょうか?当時、沖永良部島への遠島命令は、死罪と同等だったと言われています。

西郷南洲記念館では、西郷隆盛と島民との関わりや島での1年7ヶ月の生活の様子が展示されており、当時の牢獄の複製を見学できます。罪人としての日々は苦しいものだったものの、島で過ごした時間は、自分自身を見つめ直す大切な時間となったのです。その後、薩摩藩から許しを得た西郷隆盛が、激動の日本の歴史を駆け抜けたことは、言うまでもありません。

南洲神社に、西郷隆盛の像が立っています。

記念館の近くの南洲神社は、西郷隆盛を偲ぶために1902年に建立されました。

地元の方に教えてもらった出花泊ビーチ

沖永良部島の出花泊の海岸です。海は透明度が高くとてもきれいです。
沖永良部島の出花泊の海岸には、浸食された奇岩が自然の芸術品のように並んでいます。

旅の楽しみ方のひとつに、現地の人だからこそ知っているおすすめ見どころスポットに行ってみることがあります。ガイドブックに載っていない、現地の人が教えてくれた出花泊(でぎとまり)の海岸には、浸食された奇岩が自然の芸術品のように並びます。観光で来られる人はまだまだ少ない穴場です。

沖永良部島の出花泊の海岸にある潮だまりにカラフルな色をした魚が泳いでいます。

海中をのぞくと、浸食された岩穴に泳ぐ綺麗な魚が泳いでいました。海水浴はもちろん、シュノーケリングも楽しめるそうです。

奄美群島だけ製造が許されている黒糖焼酎

沖永良部島のお土産としても人気の黒糖焼酎で、おすすめは、はなとりです。

沖永良部島のお土産としても人気なのが、奄美群島(奄美大島・喜界島・徳之島・沖永良部島・与論島)でのみ製造を許可されている黒糖焼酎です。その土地のお酒を楽しむのも旅の醍醐味ですよね。

現地の方に教えてもらったおすすめの黒糖焼酎「はなとり」は、とっても飲みやすく美味しかったです。焼酎初心者にもおすすめですし、お土産に持ってこいです。

沖永良部島に行って観光してみたくなりましたか?旅は心の栄養です。沖永良部島へ心を潤す旅へ出かけませんか?

芦田かおり

オーストラリア、カナダで現地旅行ガイド、国内海外添乗員を経験。総合旅行取扱主任者、インバウンド1級講師、通訳案内士(英語)の資格を生かす旅のプロ。旅行の仕事に携わって17年目。食べるのも写真を撮るのも大好き!現在は、通訳案内士の仕事のかたわら、トラベルライターとして全国の旅の情報をお届けしています。

注:
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