八女 – 400年続く多様な伝統工芸が息づく日本一の高級茶生産地

最終更新日 2023/07/04

福岡県の南西部に位置する八女市は、400年の歴史を持つ手漉き(てすき)和紙や、石灯籠、仏壇、提灯などの多様な伝統工芸が見所です。日本の伝統文化をどこまでも追求する職人がこれほど多く住む街も珍しいのではないでしょうか。

また、美しい矢部川水系のおかげで日本茶、日本酒の生産地としても知られています。八女は、日本の文化を味わう旅には十分過ぎるほどの町です。

日本一の高級茶玉露の生産地「八女」

八女中央大茶園です。どこまでも茶畑が広がっています。

高台から見下ろす八女中央大茶園です。

一面に広がるお茶畑を前に、ただただ感動するだけ。いつまでも見ていたい景色です。一番茶、二番茶が摘まれる4月~6月は茶葉のいい香りと美しい緑が広がるおすすめの時期です。

八女は日本茶の生産地として全国的に知られています。特に高級茶「玉露」の生産量は日本一を誇ります。

許斐本家 – 八女茶を名付けた九州最古の茶商

八女市にある八女茶のお店、矢部屋許斐本家です。建物は八女市有形文化財に指定された江戸時代から続く歴史ある町家です。

許斐本家(このみほんけ)は、1704年創業の八女地方最古の日本茶専門店で、町家作りのお店は日本的でとてもいい雰囲気です。

八女茶の特徴である、甘くてコクのあるお茶を是非飲んでみましょう。店の隣にはギャラリーも併設されており、昔、茶の審査を行なったという「拝見場」も残されています。

矢部屋 許斐本家/このみ園

住所: 〒834-0031 福岡県八女市本町126
TEL: 0943 24 2020
URL: http://www.konomien.jp/

ちなみに、日本茶の発祥場所は、福岡市にある「聖福寺(しょうふくじ)」です。

カフェで玉露をいただける星水庵

八女にある木屋芳友園のお茶屋「星水庵」です。平家建ての日本家屋で、手前には紅葉が赤く紅葉しています。
八女にある星水庵の高級緑茶である玉露です。右側は玉露が入った急須、左側に茶碗があります。茶碗の奥には白色の和菓子が置かれています。

八女市星野エリアは高級日本茶「玉露」の生産地として有名ですので、是非、玉露を飲んでみましょう!店主が日本茶鑑定士の、ここ星水庵(せいすいあん)では、おしゃれで落ち着いた雰囲気の中で日本茶とともに色々なスイーツが食べられます。本物の玉露のたしなみ方、味(3-4回に分けて飲む)を楽しむ事が出来ます。

星水庵 木屋芳友園

住所: 〒834-0201 福岡県八女市星野村4529-1
TEL: 0943-52-2124
URL: https://www.horyouen.co.jp/seisuian/

松尾和紙工房 – 100年以上の歴史を誇る八女を代表する和紙作り工房

八女にある松尾和紙工房で作られた紫色、桃色などの和紙です。

「和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。八女では、この技術が400年以上も前から矢部川の流域で広く紙漉きが行なわれています。

「松尾和紙工房」は100年以上の歴史を誇る八女を代表する和紙作りの工房です。職人の松尾さん、優しいご家族の方から作られる和紙には、温かい心がこもっています。

八女にある松尾和紙工房です。職人が木で出来た簀桁を使って、植物の繊維などが含まれた水から紙漉きをしています。

木で出来た簀桁を使って、植物の繊維などが含まれた水から丁寧に、1枚1枚、紙漉きを行っていきます。

八女にある松尾和紙工房です。二人の女性が、出来たばかりの湿った和紙を、熱した台の上に置いて乾燥させています。

出来たばかりの湿った和紙を、熱い鉄板の上に貼り付けて和紙を乾燥させます。

松尾和紙工房

住所: 〒834-0033 福岡県八女市柳瀬681-2
TEL: 0943-24-3876

八女の和紙は、有名な版画家「棟方志功(むなかたしこう)」も愛用しました。

松尾和紙工房から約2.3kmの距離にある八女伝統工芸館では紙漉き体験も出来ますのであなただけの和紙を作ってみましょう。

八女伝統工芸館

住所: 〒834-0031 福岡県八女市本町2-123-2
TEL: 0943-22-3131
URL: https://yamedentoukougeikan.jimdo.com/

喜多屋 – 世界一の日本酒

喜多屋は福岡県八女市にある日本酒の蔵元です。長い煙突には喜多屋と書かれています。
福岡県八女市にある蔵元「喜多屋」は、2013年にIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)で優勝しました。喜多屋の店内にはそのコンテストの賞状と盾が飾られています。

「喜多屋(きたや)」は、2013年、The International Wine Challenge (IWC)で、チャンピオンとなった、世界一の日本酒の酒蔵です。常に最高の日本酒を造ることに情熱を注いでいます。日本一の日本酒を是非味わってみましょう。

喜多屋

住所: 〒834-0031福岡県八女市本町374番地
TEL: 0943-23-2154
URL: https://www.kitaya.co.jp/

久留米絣 – 受け継がれる高度な技術と美しい藍色が特徴

藍染絣工房山村健の久留米絣です。藍色の生地に白色と水色からなる円の模様です。
藍染絣工房山村健の工房内です。染色をよりよくするため、職人が一度藍染した糸の束を甕の間にあるくぼみに叩きつけています。

久留米絣は、伊予、備後と並んで、日本三大絣に数えられています。八女郡広川町の『藍染絣工房』では、昔ながらの製法を今も受け継ぎ、藍染め、手織りにこだわった絣を丁寧に作り続けています。

藍染絣工房 山村健

住所: 〒834-0105 福岡県八女郡広川町大字長延241
TEL: 0943-32-0332
URL: http://kasuri.net/index.html

八女の伝統工芸品を探すなら – うなぎの寝床

八女市にある「うなぎの寝床」は、伝統的な手工芸品を多く取り扱うセレクトショップです。
八女市にある「うなぎの寝床」は、伝統的な手工芸品を多く取り扱うセレクトショップです。

八女の伝統工芸品を多く扱うお店です。
お店の名前の由来は、八女の町家に見られる、間口が狭く奥行きが深い、さながら鰻の巣のようだからだそうです

これは「うなぎの寝床」で購入した久留米絣のハンカチです。左側には赤地に小さな白い丸が描かれています。右側には、藍と白で矢絣が描かれています。

プレゼント用に、久留米絣のハンカチを2枚買いました。常に肌身離さず持ち続けていたい・・・

うなぎの寝床

住所: 〒834-0031 福岡県八女市本町267
TEL: 0943-22-3699
URL: https://yamedentoukougeikan.jimdo.com/

町家に泊まることができる – ゲストハウス川の字

日本家屋である町家に泊まることができるゲストハウスです。ドミトリーは一人1泊3,000円です。

100年近い歴史がある酒蔵 – 若波酒造

福岡県大川市にある1922年創業の日本酒の酒蔵です。九州で初めての女性の杜氏(とうじ)、今村由香さんが作り上げた、福岡の有名な苺「博多あまおう」から作られたリキュールは一度飲むとやみつきになります。

赤煉瓦が美しい今村カトリック教会

福岡県大刀洗町にある今村カトリック教会です。建物はレンガ造りのロマネスク様式で、2つの塔があります。レンガの赤い色が美しい教会です。

どこまでも続くのどかな田園地帯に、突如そびえ立つ煉瓦の大聖堂です。ここ福岡県大刀洗町(たちあらいまち)の今村という集落は、「隠れキリシタン」(江戸時代にはキリスト教が禁止されていたので信者は隠れて信仰していた)が多く、1500年から信仰されていたとも言われています。

この今村カトリック教会は1913年に完成しました。国内では最も完成度の高いレンガ造教会とも言われています。

今村カトリック教会

住所: 〒830-1223 三井郡大刀洗町今707
TEL: 0942-77-0101(大刀洗町役場 地域振興課)
URL: https://www.crossroadfukuoka.jp/jp/event/?mode=detail&id=4000000000696&isSpot=1

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