佐賀 三瀬 田舎暮らし体験で里山を満喫

最終更新日 2021/06/18

忙しい日常から解放されてリフレッシュしたい!そんな時がありませんか?
私は“三瀬村”に向かいます。佐賀県三瀬村は、福岡市の中心部からも一時間足らずで行くことができる、美しい里山です。

おすすめの農家民宿「具座」

一押しは、農家民宿・具座(ぐざ)です。具座は、三瀬村のグリーンツーリズムのパイオニア。ご家族の皆さんがいつも変わらぬ笑顔で迎えてくださいます。まるで親戚の家に行ったように、安心して過ごせるところです。今回私たちが宿泊するのは、納屋を改装したお部屋です。この日はとても寒い日でした。でも、薪ストーブと囲炉裏の温もりで、建物の中はぽかぽかでした。

裏山にマウンテンバイクのコースとツリーハウスが完成間近でした。お散歩を兼ねて、様子を見にいきました。竹林のなかのコース。2km続いているそうです。たっぷり楽しめる距離です。コースの途中にツリーハウスがありました。ここをマウンテンバイクで疾走したら最高でしょうね。もっと若い時に来たかった。(笑)三瀬村には、マウンテンバイクのレンタサイクルもあります。

三瀬レンタサイクル
https://www.facebook.com/327cycle/

五右衛門風呂に入れます

夕食の前に、お風呂に入ることにしました。具座さんには五右衛門風呂があって、自分たちで沸かして入ることができます。具座のご主人が、裏山で「火吹き竹」用の竹を切ってくださいました。それを使って、自分用の「火吹き竹」を制作。これさえあれば、火おこしは簡単です!五右衛門風呂のお風呂の底は熱いので、板を踏んで入ります。薪で炊いた五右衛門風呂。寒い日には、身体の芯から温まります。温泉に劣らぬ満足感!

おもてなしの心は自給自足にあり

夕食はお手伝いに来てくれたトモちゃんも加わって、みんなで薪ストーブの前で頂きました。食卓には、サトイモ、大根、レンコン、カブと季節の野菜がならびます。「おもてなしの心は自給自足にあり」がモットーの具座の夕食は、どれも美味しい!メニューによっては、囲炉裏を囲むこともあります。

具座のご主人は自家製どぶろくを片手に、夕食用のクレソンを川で見つけた時のことをうれしそうに話してくださいました。ご主人は山菜にも詳しいです。みんなで食べて笑って飲んで、心も身体も最高にシアワセ。ごちそうさまでした!

どぶろくGUZA

里山の生活は、早寝早起きです。次の朝、凛とした空気の中で散歩を楽しんで帰ってくると、朝食の準備ができていました。具座は、とにかく食べ物がおいしい。目の前の畑で収穫したとれたて野菜だからでしょうか。自家製みそを使った具だくさん味噌汁は格別でした。

具座では、裏山にキャンプサイトを計画中です。キャンプサイト完成は少し先になりそうですが、敷地内のあちらこちらにテントを張れそうなところがあります。次回はテント持参で来ます!

写真はご主人手作りのピザ窯の写真です。具座では、ピザ作り、しいたけ狩り、ブルーベリー摘みのほか、いろんな農業体験もできます。

300年の歴史がある和紙の工房「名尾和紙」

朝食を済ませた後は、次の目的地“名尾和紙”に出発しました。名尾和紙は、和紙の工房で、具座から車で15分程です。この地域の和紙は約300年の歴史を持ち、佐賀県重要無形文化財の指定を受けています。築200年の自宅を改装したギャラリーがあります。

工房の見学もでき、若い職人さんが作業をされていて、質問にも丁寧に答えてくださいました。写真は、紙の原料の梶の木(カジノキ)の皮を水でさらしているところです。

紙の原料といえば、楮(コウゾ)が良く知られていますが、こちらでは、この土地に自生していた梶の木を原料としています。梶の木はコウゾの原木で、薄手でも破れない紙を作ることができるのが特徴だそうです。

全国から注文があり、博多山笠や京都の祇園祭の提灯など日本各地の伝統行事や伝統芸能に深く結びついていて、大分の姫ダルマの紙もこちらの和紙です。

この地域では100件以上の農家が紙すきをしていた時代もあったそうですが、今ではこの工房が唯一、肥前名尾和紙の伝統を守り続けています。ギャラリーでは、レターセットやテーブルクロス等の和紙製品が購入可能です。工房ではワークショップも開催されています。

三瀬村周辺は、何度来ても新しい発見があります。春にはタケノコ堀り、夏の水遊び、秋にはリンゴ狩り等々・・・。美味しいレストランも豊富です。最後に、三瀬村の施設は水曜日の定休日のところが多いので、お出かけの際はご確認ください。

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