周防大島 瀬戸内のハワイと呼ばれる魅力いっぱいの島

最終更新日 2021/11/11

周防大島は日系ハワイアンのルーツの一つ

周防大島と本州本土を結ぶ大島大橋です。トラス橋でトラスは黄緑色です。橋の下を小さな船が通っています。

山口県東南部に位置している周防大島(すおうおおしま)は、瀬戸内海に浮かぶ島です。本州本土とはトラス式の大島大橋で結ばれています。

周防大島は、様々なニックネームがある島です。島の形が金魚に似ているので「金魚島」、また、山口県のみかん生産量の80%の生産地であることから「みかんの島」、そして、ハワイと関係のある歴史から「瀬戸内のハワイ」などと呼ばれています。

ハワイみたいに海が綺麗だから「瀬戸内のハワイ」と思った方もいるかもしれませんが、それが理由ではありません。ハワイへ行ったことがある方は、現地で日系ハワイ人を見かけたことがあるのではないでしょうか?彼らのご先祖様の多くが、実は、周防大島出身の方なのです。

なぜ、周防大島の方々がハワイへ渡ったのでしょうか?その秘密を探りに、「日本ハワイ移民資料館」へ行きましょう!

日本ハワイ移民資料館

周防大島にある日本ハワイ移民資料館です。木造の日本家屋です。入り口の上部に、「日本ハワイ移民資料館」と筆で書かれた看板がかかっています。

ハワイアンな建物と思いきや、なんとも立派な日本家屋の「日本ハワイ移民資料館」です。

江戸時代、周防大島は人口増加の問題を抱えていました。島は山深く生活できる土地が足りず、また、自然災害などにより、人々は大変苦しい生活をしていたそうです。ちょうどそのころ、日本明治政府とハワイ政府が結んだ「官約移民」という日本人のハワイ移住契約の話が、周防大島の人々に届き、多くの島民が応募しました。

当時、ハワイはサトウキビ栽培や製糖工場に必要な労働力を求めていました。1885年から1894年の間、日本全国から約29,000人がハワイに移住し、そのうち、約10,000人が山口県からで、周防大島から約4,000人もハワイへ移住したそうです。

実際に、彼らを待ち受けていたのは、過酷な労働の日々だったのですが、それでも、一生懸命に働き、新たな生活の場を作りあげました。ハワイに住み続けた島民が、日系ハワイ人1世ということになります。そのため、今でも、周防大島の島民は、ハワイに親戚を持つ方が多くいるのです。

資料館では、移民の歴史や、現地での生活などを学べる展示がされています。また、検索コーナーがあり、日系ハワイ人の方々が、自分のルーツを探しに資料館へ来ているそうです。このようなハワイとの深い歴史から、1963年にハワイ州のカウアイ島と姉妹島提携を締結しました。

「瀬戸内のハワイ」と呼ばれるようになった由来は、このような歴史背景があったのですね。日本が武家政権から明治新政府になり、様々な大変革が起きていた日本で、見たこともない異国のハワイへの移住は、期待と不安でいっぱいだったのではないでしょうか。周防大島とハワイのつながりを知ると、島内の美しい風景も、感慨深いものになるかもしれません。

日本ハワイ移民資料館

瀬戸内アロハリゾート「グリーンステイながうら」

周防大島にある瀬戸内アロハリゾートグリーンステイながうらです。桃色の建物の前に高いパームツリーが4本立っています。

カウアイ島の風が吹く瀬戸内アロハリゾート「グリーンステイながうら」は、温泉やログハウスなどの宿泊施設、ビジターセンター、多目的運動場などのある施設です。ビジターセンターは、姉妹島であるハワイ・カウアイ島の市庁舎がモチーフになっていて、インフォメーションやハワイ・カウアイ島から直輸入されたアロハシャツやお土産品、周防大島の特産品などを販売している売店があり、ハワイ気分を味わうことができます。

周防大島にある瀬戸内アロハリゾートグリーンステイながうらです。白壁に緑色の屋根の建物が4棟ならび、建物の前に高いパームツリーが4本立っています。

グリーンステイながうら

静かで癒されるビーチ

周防大島にある片添ヶ浜海水浴場です。2本のシュロの木の間からビーチをのぞみます。夏は賑わいますが、夏場でないため人が少なく静かなビーチを楽しめます。

周防大島は、瀬戸内海に面した穏やかで綺麗なビーチがたくさんあります。特に人気なのが、「片添ヶ浜海水浴場(かたぞえがはま)」です。夏の海水浴シーズンには、多くの観光客であふれています。

周防大島にある片添ヶ浜海水浴場です。とてもきれいなビーチです。夏は賑わいますが、夏場でないため人が少なく静かなビーチを楽しめます。

夏場を外していくと、人も少なく、とても静かなビーチで癒やされます。また、近くに米海兵隊岩国航空基地があるので、週末になると癒やしを求め、米海兵隊がドライブを楽しむ様子も見られます。

新鮮な農産物がたくさん 道の駅 サザンセトとうわ

道の駅 サザンセトとうわで売られている、みかんソフトクリームです。ソフトクリームはみかんの色をしています。

「道の駅 サザンセトとうわ」は、周防大島で作られた新鮮な果物や野菜などが販売されていて、特に、みかんのお菓子類は大変人気があります。ぜひ、食べてほしいのは、みかんソフトクリームです。

周防大島内にある道の駅サザンセトとうわの沖合100mくらいのところに、真宮島という小さな島があります。干潮時は歩いて渡ることができます。

道の駅の裏へ歩いて行くと、沖合100mくらいのところに「真宮島」という小さな島があります。干潮の時にだけ、歩いて渡ることができます。

サザンセトとうわ

周防大島の絶景が楽しめる嵩山展望台

周防大島にある嵩山展望台のランチャー台です。海を見渡すことができます。
周防大島にある嵩山展望台のランチャー台です。海を見渡すことができます。

瀬戸内のアルプスと呼ばれるほど、島内は600m級の山々があり、山頂から絶景を楽しむことができます。周防大島には、幾つか展望台があるのですが、その中でおすすめなのが、嵩山(だけさん)展望台(標高618.5m)です。ハングライダーやパラグライダーで使うランチャー台が2カ所設置されていてそこで写真を撮るとインスタ映え間違いなしです。

また、近くに嵩山展望テラスがあり、眺望を楽しむことができます。道が整備されていて車でのアクセスは可能なのですが、とても狭くてカーブも多くガードレールがないところもあるので、運転には気をつけてください。

とてものどかな周防大島ですが、ハワイとの深い絆を知り、先人の勇気に感銘します。のんびりした景色を見ていると、懐かしい気持ちになるのはなぜなのでしょう。インスタ映えスポット、カフェ巡りも楽しいですよ。是非、あなたの旅のリストに周防大島を加えてみませんか?

芦田かおり

オーストラリア、カナダで現地旅行ガイド、国内海外添乗員を経験。総合旅行取扱主任者、インバウンド1級講師、通訳案内士(英語)の資格を生かす旅のプロ。旅行の仕事に携わって17年目。食べるのも写真を撮るのも大好き!現在は、通訳案内士の仕事のかたわら、トラベルライターとして全国の旅の情報をお届けしています。

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