有明海に浮かぶ大魚神社の海中鳥居

最終更新日 2021/11/06

干潮時には鳥居まで歩いて行ける

佐賀県太良町にある大魚神社(おおうおじんじゃ)の海中鳥居は、満潮時の有明海に幻想的な美しさで人々を魅了しています。有明海は、引き潮と満ち潮の差が最大6mあり、引き潮の時は鳥居の下を歩くことが出来ます。

なぜ、海の中に鳥居があるの?

地元に伝わる伝説によると、1693年頃、地元の人々が悪代官に頭を抱え、ある日、有明海に浮かぶ沖ノ島に誘い酒をふるまったそうです。次第に潮が満ち、島が沈み出すと慌てた代官が、竜神様に祈願すると、大魚(なみのうお)があらわれ代官を背負い助けたということです。

以降、代官は心を改め、大魚神社を建立し、沖ノ島への参道として海中に鳥居を配置したと言われています。

海中鳥居は、現在に至るまで300年以上の間、海の安全と豊漁を願う地元の人々により大切にされています。参拝した日は満潮だったので、漁船にのった地元の方が、引き潮の時だと手の届かない、鳥居の上部のお手入れをしていました。

大魚神社の本殿は、海中鳥居から歩いて1~2分ほどの国道を挟んだところにありますので、本殿の参拝も忘れずに。

海の幸の宝庫 有明海

有明海は、引き潮時に太陽の光で海底が干されることで栄養価の高いプランクトンに恵まれているそうです。旨味がいっぱい詰まった竹崎かに、竹崎牡蠣、のり等の海の幸の宝庫です。是非、地元のグルメも楽しんで見てはいかがでしょうか?

芦田かおり

オーストラリア、カナダで現地旅行ガイド、国内海外添乗員を経験。総合旅行取扱主任者、インバウンド1級講師、通訳案内士(英語)の資格を生かす旅のプロ。旅行の仕事に携わって17年目。食べるのも写真を撮るのも大好き!現在は、通訳案内士の仕事のかたわら、トラベルライターとして全国の旅の情報をお届けしています。

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