色鮮やかな舞台造りが美しい 祐徳稲荷神社

最終更新日 2021/11/06

日本三大稲荷神社の一つ

佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は、日本三大稲荷神社のひとつで、1687年に創建されました。山の傾斜の舞台造りの上に本殿が設置されています。舞台造りの寺社仏閣というと、京都の清水寺を思い出す方もいるかもしれません。実は、祐徳稲荷神社の舞台造りは、京都の清水寺の舞台よりも高く、多くの人がその壮大で華やかな社殿に心を奪われます。はじめて訪問したときの感動は忘れられません。

1番人気の写真スポットは、楼門・太鼓橋・社殿が1枚におさまる太鼓橋を渡る手前です。ぜひ、カメラを構えてみてましょう!

本殿の前に縁結びの神様、岩崎社をお参り

ご本殿を正面からみると、山々の緑に調和した神秘的な姿を見ることができます。ご本殿への階段へ向かう前に、岩崎社のご参拝をおすすめします。小さなお社で、縁結びの神様が祭られています。「縁結び」とは、男女の縁だけではなく、人々を取り巻くさまざまなつながりを結びつけてくれる神様です。

その後、117段の階段を上がって舞台の上にあるご本殿へ向かいましょう。足の不自由な方や車いすの場合は、太鼓橋を渡る手前、本殿の右手にあるエレベーターでご本殿へあがることができます。モダンなガラス張りのエレベーターは、歴史のある神社の風格や自然を邪魔しないように神社と一体感があるデザインになっています。利用料が300円かかりますが、パワーストーンつきのおみくじがもらえるので人気があります。

商売繁盛、交通安全、縁結びなどのご利益がある3つの神様

ご本殿の主祭神は、3柱の神様で、倉稲魂大神(うがのみたまのおおかみ)・大宮売大神(おおみやのめのおおかみ)・猿田彦大神(さるたひこおおかみ)です。

倉稲魂大神(うがのみたまのおおかみ)は穀物の神様です。大宮売大神(おおみやのめのおおかみ)は倉稲魂大神(うがのみたまのおおかみ)に仕える巫女が神格化したとされる女の神様で別名天細女命(アメノウズメノミコト)とも呼ばれています。猿田彦大神(さるたひこおおかみ)は導きの神様です。

商売繁盛、交通安全、家運繁栄、縁結びなどのご利益があるとされています。ご本殿の素晴らしい装飾や龍の天井画、舞台からの眺めも楽しんでもらいたいポイントです。

奥の院と日本庭園

もし時間に余裕があったら、山頂の奥の院も参拝しませんか?ご本殿から、ごつごつとした石階段をのぼると約20分で山頂の奥の院へ到着です。山頂の奥の院からは、市街地と遠くに有明海を眺めることができる絶景写真スポットです。

無事に下山したら、最後におすすめしたいのが、日本庭園(入場200円)です。手入れの行き届いたお庭には、あじさい、ボタン、梅など四季を彩る花を楽しむことができます。特に、秋は真っ赤な紅葉が素晴らしいです。どの季節に行っても美しい祐徳稲荷神社に足を運んでみませんか?

芦田かおり

オーストラリア、カナダで現地旅行ガイド、国内海外添乗員を経験。総合旅行取扱主任者、インバウンド1級講師、通訳案内士(英語)の資格を生かす旅のプロ。旅行の仕事に携わって17年目。食べるのも写真を撮るのも大好き!現在は、通訳案内士の仕事のかたわら、トラベルライターとして全国の旅の情報をお届けしています。

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