Last Updated on 06/18/2021 by Lovesome Journey

全国4万社の八幡宮の総本宮 宇佐神宮

大分県宇佐市にある宇佐神宮は、725年に創建された、全国に約4万社ある八幡宮の総本宮です。神仏習合の発祥の地とされ、広い境内には国宝の本殿や摂社と末社が点在しています。

鮮やかな朱色には、厄除けや魔除けの意味があると言われています。今ではパワースポットとして人気ですが、みなさんは、今の天皇家が2000年以上、126代も続いているのは、宇佐神宮のご神託のおかげと言われているのをご存じでしょうか?

道鏡事件

769年に起きた「道鏡事件」。第46代、第48代の2度に渡り女性の天皇だった称徳天皇(しょうとくてんのう)が、病に苦しんでいたとき、僧侶・道鏡が熱心に呪文を唱え治療を祈りました。

道鏡のおかげで回復した称徳天皇は、道鏡を気に入り太政大臣や法王といった名誉職を与えます。そうして道鏡は朝廷内で権力を持つようになります。

あるとき、称徳天皇のもとに「僧侶・道鏡を次の天皇にすれば国は安泰になる」という宇佐八幡宮の神様のご神託が届きます。道鏡を寵愛していた称徳天皇は、宇佐八幡宮の神様も道鏡を推薦していることを嬉しく思ったものの、天皇の任命は国にとって重要なことなので、確認のため、和気清麻呂(わけのきよまろ)を宇佐八幡宮に送りました。

しかし、和気清麻呂が宇佐八幡宮で聞いたご神託は、全く逆の内容で、「天皇家以外の人間が天皇になることはない」ということでした。称徳天皇はご神託に従い、道鏡を天皇に任命することはありませんでした。

あと一歩のところで天皇に即位できなかった道鏡。最初のご神託も道鏡が仕組んだものだったかもしれません。もし、このとき、称徳天皇が確認のために和気清麻呂を宇佐神宮に送っていなければ、現在の126代まで続く天皇家の血筋は途絶えていたかもしれないと思うと、宇佐神宮の荘厳なパワーを感じざるを得ません。

幸福を呼ぶ夫婦石

表参道を進み上宮へ行く階段の途中に、舗装された2つの三角石は夫婦石です。宇佐神宮のパワースポットのひとつで、1人のときは、この2つの石に両足を、ご夫婦やカップルの方は手を繋いでそれぞれの石に立つと幸せになれると言われています。夫婦石を過ぎると華やかな西大門へ。ここから、いよいよ上宮の本殿です。

国宝に指定されている宇佐神宮本殿

本殿の3つの御殿は国宝に指定されています。横から見るとアルファベットのMの形の造りになっています。

3つの御殿は、左から「一の殿」八幡大神(応神天皇)、勝負の神様をお祀りしています。真ん中の「二の殿」は比売大神(ひめおおかみ)をお祀りしていて、宗像三女神とも言われています。財運、海上安全、芸能上達の女神様です。右の「三の殿」は、応神天皇の母である神功皇后をお祀りしていて、安産、家内安全、魔除け、学業祈願などの女神様です。

宇佐神宮では、2礼、4拍手、1礼が正式な参拝方法です。本殿の前にある大楠は樹齢約800年以上と言われていて、触れると願いが叶いパワーがもらえると有名な神木です。

宇佐神宮の2つの神域 上宮と下宮

宇佐神宮の大きな2つの神域は、ご本殿のある上宮(じょうぐう)と下宮(げぐう)です。古くから上宮は国家の神として、下宮は民衆の神として、崇拝をあつめてきました。そのため、上宮と下宮の両方お参りするのがおすすめです。下宮は神様の食事を作る場所で、上宮と同じ神様をお祀りしています。下宮は、M字型の造りになっていません。お参りの仕方は、上宮と同じ2礼、4拍手、1礼です。

10年に一度だけ開かれる扉がある橋 呉橋

屋根と扉が付いている橋は、呉橋(くれはし)です。宇佐神宮は、今でも10年に1度、天皇のおつかいである「勅使(ちょくし)」が来られます。そのときにだけ扉が開かれます。呉橋へ行く途中に、弥勒寺跡(みろくじあと)があり、神仏習合の名残をみることができます。

参拝のポイントは参考になりましたか?深い歴史につつまれた宇佐神宮。天皇家を守ったことで、多くの人々に親しまれてきました。歴史背景を知ると、現代の人々がパワースポットと呼ぶようになったのも納得です。季節によって、桜や紅葉も楽しめる宇佐神宮、次の旅のリストに追加しませんか?