長崎市内観光 やっぱり行くべき&食べるべき!

最終更新日 2021/11/06

長崎の代名詞というと、ちゃんぽん、教会、めがね橋、坂の街、出島、そして、原爆・・・。長崎市内だけでもひとつに絞れないほど、多くの文化や歴史があふれています。他都市とは違った異文化の雰囲気をもつ長崎らしい「やっぱり行くべき&食べるべき!」をご紹介します。

平和公園エリア

長崎に来たら、立ち寄ってほしい平和公園エリア。平和公園、爆心地公園、長崎原爆資料館は近隣なので、平和を祈りながら散策しませんか?

1945年8月9日午前11時02分、原子爆弾が長崎に投下され、地上から約500mのところで炸裂しました。平和公園は、二度と悲惨な戦争を繰り返さないという誓いと世界平和の願いを込めてつくられました。平和公園内には平和祈念像の他に、折鶴の塔、長崎の鐘、世界各国から贈られたモニュメント、平和の泉などがあります。

爆心地公園へは徒歩約5分です。原爆投下地点には黒い御影石の碑があり、原爆で亡くなった方の名前が納められています。隣に被爆しわずかに残された浦上天主堂の壁の一部が移築されています。被爆した当時の地層も残されており、原爆の恐ろしさを痛感します。

爆心地公園から少し歩くと、長崎原爆資料館です。原爆が投下される前の長崎の様子、原爆後の被爆関連の展示品など、長崎の原爆から何を学ばなければいけないのか、そして、平和の大切さを改めて感じます。

大浦天主堂

荘厳にたたずむ国宝・大浦天主堂は、1865年に建てられた日本最古の現存する教会です。江戸幕府による禁教は約250年にもおよび、キリシタンたちは苦難と迫害の日々を送ります。

日本が開国し、長崎に居住する外国人のための大浦天主堂が献堂してから約1ヶ月。奇跡的なドラマがおきます。天主堂を訪れたのは、浦上地区に住む「信徒」だったのです。厳しい禁教の中、子へ孫へと密かに引き継がれた子孫たちの存在が明らかになった運命の舞台。大浦天主堂おきた背景に心を寄せて訪問してみませんか?

※教会は、神聖な祈りの場です。マナーを守りながらの見学を心がけましょう。

グラバー園

幕末になると開国し長崎も国際港となります。グラバー園や大浦天主堂のある南山手地区は、幕府から外国人居住区として認められた場所でした。グラバー園は、スコットランド出身の貿易商、トーマス・ブレーク・グラバーの邸宅をはじめ、当時の西洋建築が移築され整備された施設です。

長崎港に面して緩やかな傾斜に位置しているので、景観が素晴らしく季節の花を楽しみながら散策を楽しむことができます。

※グラバー邸は、2021年3月まで保存修理工事中です。

長崎新地中華街

日本には、横浜、神戸、長崎に中華街がありますが、1番歴史の古いのが長崎の中華街です。

長崎ランタンフェスティバルの期間中は、中華街を中心に長崎市内が綺麗なランタンで装飾されます。

出島

出島は人口で造られた扇型の島で1636年に完成。それから218年間、日本の唯一の窓口としてオランダから西洋の文化を取り入れてきました。その役割を終えたあと、周辺が埋め立てられ、一度はその姿を失ってしまいました。現在では当時の様子を再現した資料館になっています。

めがね橋

長崎の人気の観光スポットのひとつ、めがね橋。1634年に完成しました。アーチ型の石橋としては日本で1番古いものです。近くの興福寺の僧侶により造られました。1982年に水害で損壊したため、現在のめがね橋は架け替えられたものです。

稲佐山展望台

長崎港や市内を一望できる絶景スポット。昼間は美しい長崎湾と市街地のコントラストを楽しめますし、夕景や夜景を楽しむのもおすすめです。稲佐山展望台には、レストランがあり、景色を楽しみながら食事をすることができます。展望台へのアクセスは、ロープウェイ・車・スロープカーの3通りです。

日本二十六聖人記念館

日本二十六聖人記念館は、1597年に外国人宣教師6人と日本人信徒20人が殉教した西坂の丘に建っています。1549年にフランシスコ・ザビエルが鹿児島に到着、その後、長崎をはじめ西日本を中心に多くの日本人がキリスト教を信仰しました。しかし、禁教令により、厳しい弾圧の日々。そして、信仰の復活。日本の歴史に大きな影響を与えたキリスト教。多数の貴重な資料が展示されており、胸が締め付けられます。信仰を守り続けた潜伏キリシタンを想い、見学してみてはいかがでしょうか?

軍艦島

軍艦島は、海底炭鉱採掘の島として日本の近代化産業を支えました。1974年に閉山するまで、多い時で約5200人が生活をし、狭い居住地に高層アパートが建ち並び、学校、病院、娯楽場、映画館がある都市化しました。世界一の人口密度でした。しかし、時代は石炭から石油へと転換、島は無人島になりました。

当時の建物は老朽化が加速しています。軍艦島にいると、今にも崩れ落ちそうな建物から当時の活気が聞こえてくるようです。2009年から上陸が出来るようになりましたが、波が高い場合は上陸できません。そして、老朽が進めばいずれ島内立入禁止になるかもしれません。上陸が可能な今のうちに朽ちゆく無人島へ行ってみませんか?

現在、クルーズツアーの運営会社は5社あります。島までの往復や上陸観光で3時間強かかるので、スケジュールに余裕をもって旅のリストに追加しませんか?

長崎グルメ

人気のちゃんぽん、皿うどん、カステラをはじめ、多くのグルメにあふれる長崎。新鮮なお魚も見逃せません!大人のお子様ランチと言われるトルコライスも大人気です。食べ歩きに、角煮まんじゅうはいかがでしょうか?地元の人なら知らない人はいない老舗の吉宗(よっそう)の茶碗蒸しと蒸寿しもおすすめです。お腹をすかせて長崎に遊びに行きましょう!

芦田かおり

オーストラリア、カナダで現地旅行ガイド、国内海外添乗員を経験。総合旅行取扱主任者、インバウンド1級講師、通訳案内士(英語)の資格を生かす旅のプロ。旅行の仕事に携わって17年目。食べるのも写真を撮るのも大好き!現在は、通訳案内士の仕事のかたわら、トラベルライターとして全国の旅の情報をお届けしています。

注:
この記事に書かれている情報は旅行や取材を行った時のものであり、情報の正確性は保証するものではありません。最新の情報は直接関係先にお問い合わせください。また、この記事に書かれている文章や掲載されている写真の無断転載、無断使用は禁止します。

ご不明な点等ございましたら、お問い合わせフォームにご入力の上お問い合わせください。
お問い合わせフォーム

Scroll to Top