佐賀市内のおすすめの見所

佐賀城本丸歴史館

佐賀鍋島藩36万石は九州でも有数の大藩で、1611年に完成した佐賀城は他藩に劣らぬ壮大なものでした。しかし1726年、城が大火災に見舞われ天守閣をはじめ本丸、二の丸、三の丸も立て続けに類焼。2年後に二の丸が再建され藩政の中心となります。1835年佐賀城2度目の大火災が起き二の丸が再び全焼、後に名君と言われる第10代藩主鍋島直正がすぐに本丸再建に着手、1838年に再建され直正が本丸に入り政務を執ります。

明治の世となり1874年佐賀戦争が勃発しますが焼失を免れ、その後裁判所や尋常小学校などとして使われていましたが、戦後は老朽化もあり部分的に解体されていきました。

2001年に県立歴史資料館として建設が着工され、2004年に佐賀城本丸歴史観がオープンしました。1838年の遺構を保護しながら忠実に復元し、木造建造物としては全国最大級の規模です。

佐賀藩が歴史上最も輝き時代の最先端を走っていた幕末から明治維新にかけての技術、方針、人材など、近代化に向けて他藩をリードしていた当時の様子が詳細に紹介されています。外御書院と呼ばれる大広間は320畳もあり圧巻の広さです。また国の重要文化財で天保期から現存する鯱の門には、佐賀戦争当時の弾痕が生々しく残っています。入場は無料、ボランティアガイドが常駐し、日本語だけでなく英語、韓国語、中国語などにも対応しています。

幕末から明治維新にかけて日本を牽引した佐賀の偉人を佐賀七賢人と言います。そのうち3人を顕彰する博物館を紹介しましょう。

徴古館

徴古館(ちょうこかん)は公益財団法人鍋島報效会が運営する鍋島家に特化した博物館で、1913年(大正2年)第10代鍋島直正公誕生100年を記念して建てられました。昭和2年に徴古館としてリニューアルオープン、太平洋戦争のため戦後は長く閉館されたままでしたが、2008年(平成10年)に再開、建物が国の文化財にも指定され、毎年様々な企画展が開催されるなど佐賀の貴重な歴史施設です。

注目は幕末の佐賀の最先端技術を伝える蒸気車の雛形、日本最古級の湿板カメラ、鍋島直正肖像ガラス湿板写真など、レプリカではなく本物が展示されています。

大隈重信記念館

努力家で行動派の元佐賀藩士、明治近代日本の基礎を固める時代に活躍し、2度の総理大臣も経験、早稲田大学の創始者でもある大隈重信を讃え、1967年(昭和42年)に大隈生誕125周年を記念して旧宅の隣に建築されました。2017年(平成29年)には建物が国の文化財に指定され、旧宅も佐賀城下の武家屋敷で貴重な事から1965年(昭和40年)に国の史跡に指定されています。

佐野常民記念館

俊才だった佐野は佐賀藩校弘道館で学才を発揮し、大坂や江戸で蘭学、医学を学び、さらに理化学にも精通、佐賀に戻ってからは藩の技術系部署の責任者となり蒸気船、蒸気車の雛形、電信機などの研究製作の指揮しました。1867年のパリ万博に佐賀藩団長として渡欧、西欧各国の赤十字社の存在を知ります。その後1877年の西南戦争の際、現場で悲惨な状況を目の当たりにし心を痛め、今の赤十字社の前身博愛者を創設、敵味方なく負傷者を救助しました。

なお、記念館のすぐ近く早津江川沿いには、世界遺産に指定されている幕末日本最先端の佐賀藩三重津海軍所跡があり、当時和船だけでなく洋船の操船教育訓練場や船の修理ドックも整備されていました。ちなみに日本で初めて実用蒸気船を建造したのも佐賀藩です。

シチメンソウ

佐賀市南部の川副町の有明海沿岸、東与賀干潟に群生する絶滅危惧種の植物です。満潮時は水面下に隠れ干潮時に姿を見せる国内でも貴重な塩生植物です。晩秋の頃、沿岸一帯を真っ赤に染め上げる美しさは有明海の秋の風物詩となっています。

昇開橋

九州最長の筑後川は河口近くで早津江川と分岐します。かつて国鉄佐賀線の507mの長い鉄橋がここに架かっていました。廃線後、2つの川の上に架かる部分は残され現在は遊歩道として整備されています。

干満差日本一の有明海に近く、中型大型船が通過する際は橋への接触を避けるため川の中心部分が上下に約23mも可動する極めて珍しい橋です。真っ赤な昇開橋は大河や干潟など周囲の景色とも調和し、夜は鮮やかにライトアップされる観光スポットで国の文化財にも指定されています。

2つの名物料理

シシリアンライス

プレートに温かいご飯を敷き、その上に炒めた肉と生野菜を乗せマヨネーズをかけたものが一般的です。およそ30軒が店毎にオリジナルなアレンジを加え様々な種類のシシリアンライスが楽しめます。

有明海珍味

JR佐賀駅北口から徒歩3分に登紀という小料理屋があり、昔から有明海の珍しい魚介類をメニューに加えています。ムツゴロウの甘露煮、ワラスボ、ウミタケ、加工前の海苔、ハシクイと呼ばれるハゼ、クッゾコと呼ばれる舌平目、季節限定のエツなど有明海にしか生息しないものも多くそれらをおいしくいただけます。